【空間認知凹】病的な方向音痴でADHDな妹氏の特徴 ~頭の中と周りの支援について~
どーもお久しぶりです姉上です。
(ぺちじゃなくてゴメンネ)
ぺちは「ブログ書くならもっと知識あるべし」などと自分でハードルを上げてしまって更新が止まっておりますが、ぺちよりも無知な姉上が乱入することで終止符を打ってやろうと思います。(一応ぺちはやる気はあるので勉強したり、SNS更新したり生存報告しています)
ADHD 空間認知
さて、ぺちはADHDの診断が下りていますが、時々こんなワードで検索する方がいます。
ADHD 空間認知
です。ADHDで有名な三大症状ではないのですが、確かに私の周りのADHDちゃんを見るに、空間認知能力がない人は多いです。
で、この空間認知ない人の代表が方向音痴なんですが、その辺にもよく居ますし障害ってほどじゃなさそうに見えますよね?
いやいや、ぺちはこの「病的な方向音痴」のおかげで引きこもりになっていると言っても過言ではありません。
私の双子のアホの妹、ぺちを「空間認知に障害がある」と仮定して観察と聞き取りを1年続けた姉ちゃんの調査結果をここからは語りましょう。
空間認知凹で困っていること
まず、空間認知凹のぺちは方向音痴として片付けられてきましたが、彼女が苦手なことで日常で困っているものを具体的に並べてみます。
・横断歩道を渡れない
歩車分離信号なら渡れなくもないです
左折車とかが来るところはほぼ渡れません
・障害物が多い道は死ぬほど歩きにくい
歩道でも電柱がある側とか歩かせると凄く疲れる模様です。人が多かったらもう最悪です。人もある意味障害物。
・ご飯のときに自分の食器が分からない
食卓にたくさん食器が並んでいると何もかも分からなくなるようです。
食べ残しが多いと思っていたら食器の存在に気付いてなかっただけだったとか。
・片付けができない
ただのADHDあるあるのようですが、探し物が下手ってやつです。
一ヶ所に片付けるモノをまとめてあげるとぺちは普通に片付けできます。
・洗濯物干せない畳めない
立体を考えるのって意外と高度な能力なのです。なお、ぺちはお洋服好きなので畳み方丸暗記して、一部畳めたりします。丸暗記て…
まあでも障害に気付かない人ってこうやって丸暗記でカバーしてる方多いです。泣。
・大きい食器が洗えない
流し台にぶつけまくります。ぶつけないのって意外と難しいのよ。
・体をぶつけまくる
自分の体と障害物との距離がわかってない証拠です。不注意もあるけど、見事に空間認知凹の特徴な気がします。
・掃除か苦手
特に散らかってる部屋。モノの下に床があるだなんて分からない模様。いや、分かるけど頭が理解できないのです。
・とにかく外出が疲れる
車で出かけるか、誰かの付き添いがないとほぼ外出できません
1人で出かけようものなら苦手なことを頑張りすぎて、気を張りすぎて、翌日からくたばります。(アホらしいのでそれを知ってから姉上は毎回外出に付き添うことにしました)
空間認知が苦手な人への支援
これはもうひたすら、苦手なことをやらせないことです。頑張らせた方が良いと思うでしょ?
逆なんです。常に肉離れするほど頑張っても人は成長しません。というか、空間認知苦手な人って、既に無理しまくって疲れまくってます。
疲れやすいのは苦手なことをやってるせいです。苦手なことを辞めさせた結果、ぺちは元気になってきています。(なおブログは書けない。心理的なアレで)
ちょっとの苦手なことに膨大なエネルギーを割くのをやめて、得意なことに能力を割けるようになれば、発達障害の人は花開きます。
しかも彼らが苦手な部分はごく一部だったりするので、よーく理解すれば支援はそんなに大変じゃなかったりします。
では、いってみましょう!
空間認知を楽にする支援方法(ぺちの例)
外出編
・とにかく車!タクシー!
外を歩く時間を減らせば減らすほど、ぺちは楽になるようです。
バスとかでもいいけど、バス停は近い方が良いですね。運動のために一駅歩こう、などというのはかなり歩きやすい道でないとキッツイです。
・きついなら横断歩道は避ける
ぺちは支援者がいても横断歩道は気を張ってしまうようです。
もちろん人によりますが、歩道橋や、車が少ない場所の横断歩道を選ぶと少し楽になるようです(空間認知凹の程度によっては歩道橋の階段の方がダルいって方もいると思います)
・歩道がある道を選ぶ
車が真横をビュンビュン通っていくような道はきついようです。
歩道がきちんと分けられていて、なおかつ障害物(電柱や人,自転車)の少ない道が良いです。
・伝家の宝刀、命綱
どうしても人混みを歩かないといけない、そんな時は!
支援者とくっついていられるように命綱(タオルとか)を用意し、掴まってもらいます。
で、横じゃなくて、支援者の後ろについてきてもらいます。こうする事で人とぶつかることを避けられ、注意力を使いまくらなくて良くなります。
・かさばる荷物は持ってあげる
これ、不思議に思われるかもしれませんが、ぺちは荷物を持ってる時やたら気を張ってたりします。なぜならすぐぶつけるから!
店内で買い物カゴなんか持たせたらぶつけなくても本人が疲れまくるので、できるだけ持ってあげます。
実は荷物の重さは関係ないです。かさばるやつを持ってて「ぶつけそう」、って状態がキツイのです。
家での生活編
・ご飯の時はお盆かランチョンマットを用意
自分の食器がどれなのかは、区切りをつけてあげると結構わかります。
・片付けでは、散らかってるモノを一ヶ所にまとめる
これ、片付け(元の場所に戻す場合)限定ですが、 ぺちは散らかってるモノを見つけるのが苦手です。
旅先で荷物をまとめる時も、モノを一個ずつ手渡すか(死ぬほど疲れてる時はここまでやる)、
「この畳の上に全部置いとくよー」とか言って一ヶ所に置いておけば、あとは自分でなんとかします。
(できない部分を見極めるのが重要です。片付けがまるっきり出来ないわけじゃないんです。)
・洗濯物干す、畳むはやらせない
ハンガーにかけるのが難しく、服を畳むのも苦手です。もはや対策を諦めているので姉上が全部やってます。その代わり洗濯機を回すことはぺちでもできるので、お任せしてます。
多分、切り替えとかを考えても、乾燥機付きの洗濯機を買うのがベストですね。次は買います。
・大きい食器だけ洗っておく
昔は誤解されてましたが、ぺちは食器洗えるんですよ。フライパンとかが洗えないから食器洗いをいつもやってなかったけど、皿は普通に洗えます。
まさに1つ苦手なだけで全部できない認定される好例ですね。できない側も辛いんですよねこれ。でもよく見極めて、ちょこっと支援加えれば「できない」は「できる」に変わります。
・掃除は狭い範囲、片付いてる場所限定
散らかってる場所やモノが多い場所はぺちにとってはかなり難易度が高いです。
浴槽とか、片付けたカーペットの上、片付けた机の上とかになると普通に掃除できます。
これまた昔は掃除できない認定されてて(ry
・整理整頓、片付けの時は見やすさ・美しさにこだわる
ぺちは百人一首が得意です。でも、散らしと言って向きをバラバラにされると途端に負けまくります。反転がクッソ苦手なので見つけられなくなるのです。
これはモノを探す時も一緒で、綺麗に並んでると見つけることができますし、本が逆さに並んでいると見つけられません。
本棚の本の高さがガタガタだと見つけにくいけど、シリーズや本の高さ、出版社でまとめてあると見つけやすくなります。
でもこれって普通の人が美しく見える整理整頓の仕方なんですよ。つまりちょっと美しくしておけば、生活がグッと楽になるんです。
・頭がパァンしたら目の前を片付ける
これ面白いんですが、ぺちがピーピー騒いでる時ってだいたい目の前が散らかってる時なんですよ。でも本人は散らかってることすら認知できてなくて、どうしようどうしようってなって騒いでます。
本人はいっぱいいっぱいなので支援者が周り(特に机の上)を片付けて差し上げましょう。
(空間認知以外の凹を持ってる人は他の、その人が苦手な部分が噴出してピーピー騒いでる可能性があります)
支援者は結局どうすればいいのか?
ここまでで気づきましたでしょうか?
実は空間認知凹の人が楽になる支援って、空間認知凹がない人にとっても楽になる部分は多いです。
ご飯の時はお盆あると楽だし、普通の人でも横断歩道は少し緊張する。掃除だって散らかってたらやりにくいし、人混みは歩きにくい。
例えば、普通の人でも歩きにくいと感じる道はあると思います。空間認知凹の人はその歩きにくさを増幅しまくった風に感じている、と捉えてもらえればいいかと思います。
あとはどこが苦手なのか、という所さえ分かるようになれば支援はかなり上手くなるでしょう。
空間認知凹の苦手なことや特徴が分かる話を次でしていきます。
空間認知が苦手な人の特徴
発達障害もそうですが、空間認知凹の人は周りから見たら何してんだ?って部分が色々あります。
ぺちの事例が大半なので万人に当てはまるかは分かりませんが、日常で一般の方が「ん?」となりそうな地味〜な特徴をまとめました。
自分も空間認知凹かも?って人も参考になるといいな。
・当然だけど方向音痴
道を覚えたりはしてますが、マジで丸暗記です。回り道が全くできません。道は覚えてるのに地図書いてって言っても書けません。
・布団がグチャグチャ
寝るときに布団を上手くかぶれませんし、グチャグチャになっても元に戻すのが苦手です。寒くても布団を戻すこともできず縮こまって寝てます。哀れ。ここまでくると重症かもしれませんが、中わたがグチャグチャの人はいるはず。
・立体パズルは意外とできる
はいこれ!
「パズル出来るから空間認知凹なんてないだろ」とか思ったそこのあなた!
ぺちは病的に空間認知がダメですが、パズルはできます。ただし立体パズルをやっても丸暗記みたいなもんで「その立体パズルが上手くなるだけ」で、特に空間認知能力が伸びることはありません。一時期頑張ってたけどね…合掌…
・ウォーリーを探せとかが苦手
「全然見つからんし楽しくない」って言ってました。雑多なものの中から見つけるのって高度な能力なのかも。
障害までいかなくてもこれ苦手な人はいますよね。ちなみに姉上は空間認知バリバリできるので得意です。
・ドライヤーが苦手
頭を洗うのも苦手です。見えない部分の空間を脳内で描いて動くのが苦手なようです。
ぺちが風呂に入らないのは頭を洗うのがキツイからだったりします。それぐらい苦手なことって大変なのです。
・背後に気を配れない
これも障害とまでいかなくてもいますよね。
球技で言うとですね、卓球はできるんですよ。あとテニスの後衛。でもテニスの前衛はできないんです。
見えればいいんじゃ?と思うかもしれませんが、後ろを振り返った時に自分がどこにいるか分からなくなるようです。
空間の中に自分がいるっていうのが少し難しいようです。なのでぺちはフィールド系(サッカー、バスケなど)はアウトです。
・絡まったのを解けない
イヤホンとか絡まったままつけてます。
なぜならほどくのが苦手すぎてもはや面倒だから。本人気にしてないけど姉上が気になって直しちゃう。
他にも、
・目薬を外す
・ゲームのマップでも迷子になる
・手書きの文字が読みにくい(特に罫線なし)
・漫画が疲れる(背景が書き込んであるほどきつい)
などなど、色々あります。
もちろんこれはぺちの事例なので、全てが当てはまる人はいないと思いますが、
ちょっとでも当てはまった人は、「空間認知凹かも」って認識を持ちながら生活してみると、少し生活が楽になるかもしれません。
支援者はどんな人が向いてるのか
これはもう圧倒的に「空間認知能力の高い人」です。雑にいうと運転できるタイプ。免許あるから大丈夫ってわけじゃないですよ?苦手な人は一緒に出歩くとかはあんま向いてないです。
うちの母ちゃんはですね、免許あるけどしょっちゅう頭とかぶつけるし、方向音痴だしでですね…ぺちと一緒にお出かけしてもむしろ母ちゃんの方が車に轢かれそうで、なぜかどっちも疲れてます。
(なので適当に理由をつけて結局3人で外出したりしてます)
どっちも苦手だと補い合うとかも無理になってくるし、むしろそこには惨状が広がっています。
お互いにストレスになってしまうので、自力でもできる空間認知対策を提示してあげるだけにとどめるのが得策かと…姉上はそんな母娘を見ながら思うのでした。
最後に
さて、ここまで長々と書いちまいましたが、読んでくださった方ありがとうございます。
これは姉上目線なので、どっちかっつーと支援者向け、そんで当事者からしたらどうすりゃええねん、って所も多々あるかと思いますが、当事者にとっては苦手なことも当たり前、で流してしまって気付かないことがよくありますよね。
そういうのを「あ、自分はこれが苦手かも」って認識できるようになっただけで大きな進歩だと思います。
あとの本人がやる対策はぺちがこれから更新してくれることでしょう。
ぺちよ、あとは頼んだぜ!
生存報告タイムライン